マルチタイムフレーム (MTF) 分析・その2
読んで字のごとく「マルチタイムフレーム」分析なので、2つ以上の時間足を見て現状の分析を行います。
「2つ以上」と言いましたが、まずは2つの時間足を見て状況の判断ができれば十分に勝てます。
時間の長い方を長期足、短い方を短期足とし、その2つの組み合わせ方は、
・月足 & 週足
・週足 & 日足
・日足 & 4時間足
・4時間足 & 15分足(または30分足)
・1時間足 & 5分足
・15分足 & 5分足(または1分足)
・5分足 & 1分足
が最適だと思われます。
前回の復習になりますが、それぞれ
・長期足 : 方向を判断するために見る
・短期足 : エントリーのタイミングを計るために見る
という目的・役割があります。
この2つの時間足は現状を把握するために見るのですから、あまりに離れた時間足を見ても、逆に、近すぎる時間足を見ても状況の把握はできません。適度に離れている必要があります。
念のために確認しておくと、この2つのうち、どちらが基準になるかと言えば、
・長期足 : 方向を判断するために見る
・短期足 : エントリーのタイミングを計るために見る
のですから、「長期足」の方が基準になります。
なので、長期足を見てロングが狙えそうだと思うなら、その後に短期足で引き付けてからのロングを狙います。ショートの場合も同様です。
見る順番は必ず 長期足→短期足 の順で見てください。
逆の順番で見ると小さな動きに翻弄され続けることになってしまいます。
例えば、「日足」の方向が下降だとして、そのエントリータイミングを「1分足」で見るのをどう思いますか?
これは東京から福岡まで車で移動したいのに、東京都江戸川区の詳細地図を見るようなものです。東京→福岡なら日本地図を見るのが適切かと思われます。
ひとまず大まかに位置関係が把握できたら、あとは次第に細かく見ていけばいいだけです。
自分がどこに行きたいのかによって、世界地図を見るのか、県内の地図を見るのか、近所の地図を見るのかが変わってくる。ただ、それだけのことです。これを難しいと感じるでしょうか?
MTFもそれと同じです。
だからこそ、自分が基準にすると決めた長期足に合った短期足を使う必要があります。
基準とする長期足をどれにするかは、自分のトレード環境や性格などを考慮しながらいろいろと試してみるのが一番いいと思います。
どれにしたらいいか分からないときは、まずは
・1時間足 & 5分足
を使ってみて自分にはこれよりも長い時間軸が合っているのか、短い時間軸が合っているのかを判断してみてください。
これは後で変更してもいいのですから、「自分で決めた軸」を自分の中に持つことが大事です。