マルチタイムフレーム (MTF) 分析・その1
トレードで勝ちたければMTFは必須だと言えます。
でも、そのイメージを自分の中に作って使いこなすのは少々難しく感じるかもしれません。
MTFのイメージは人それぞれ違うでしょうが、私の場合、一言で言うなら「弓道」です。
1. 構える
2. 狙う
3. 射る-イル-
この三段階が私なりのMTFのイメージになっています。
この3つを少し言い換えると、下のようになります。
1. 構える : 矢を飛ばす的の方向を向く
2. 狙う : 的とは逆方向に矢を引く
3. 射る : 矢から手を放す
FXの場合で言うなら、
1. 長期足を見て長期足での向きを判断する(上昇/下降/レンジ/不明)
2. 短期足が長期足と逆方向に進むのを待つ(引き付ける)
3. 短期足が長期足の方向に動き始めたらエントリー
となります。
損切りは、「短期足」でのエントリー根拠を失ったら(否定されたら)損切りをします。
一例として、長期足が上向きで、短期足でのダブルボトムが確認できたのでロングでエントリーしたとします。エントリー後にそのダブルボトムを下に抜けてしまったら損切りです。
一方で利確は、「長期足」の向きが反転するまで保有し続け、長期足が反転したら利確します。
利確の一例としては、長期足でのエリオット波動の第3波の目標地点に到達したら利確します。
もちろん、自分のルールで臨機応変に損切り/利確を判断しても問題ありません。
ひとまず、「長期足で向きを判断し、短期足でエントリータイミングを計る」のがMTFだと覚えておいてください。
大きな流れ(長期足)の方向にエントリーするわけですが、エントリーは短期足で思いっきり引き付けて有利な状況になったら行います。
引き付けることで損切り幅は最小にでき、利益幅は最大にすることができます。「損小利大」は机上の空論ではなく、しっかりと引き付けてからエントリーすれば何度でも実現できます。
そのため、多少、勝率が低くてもトータルでは 損失<利益 になり、資金は増えていきます。
「引き付けてからエントリーする」というのはトレードの極意と言ってもいいと思います。
それほど大事なことです。そのためにはMTFが必要になります。
上昇/下降と一口に言っても、ずっと上がりっぱなし、ずっと下がりっぱなしというわけではありません。
上昇トレンドの場合なら上昇の途中で必ず何度か一時的に下がります。
仮に、10上がって、3下がり、ここから上がるなら10は上がると判断できたのなら、3下がった後に上がり始めたらロングでエントリーするということです。
その「下がった後に上がり始めたら」というのが、短期足で
・移動平均線での反発
・水平線での反発
・ダブルボトムの形成
・トレンドラインでの反発
・フィボナッチでの反発
などが確認できたときになります。
これらの判断方法についてはまた後日お話ししますが、判断方法は自分の武器としていくつか持っていた方が間違いなく有利になります。
下の動画は弓の話ですが、FXでの成長につながる内容です。何度でも聴く価値があります。ぜひ、お聴きください。
武田鉄矢 今朝の三枚おろし 『弓と禅』
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